私は不倫の清算のためには、不倫相手に直接介入した方がいい、
というスタンスでいるのですが、
やっとの思いで不倫相手と示談交渉が成立したにもかかわらず、
よりを戻してしまった…という事例も少なくありません。
直接会った時にはしおらしく、「ごめんなさい、もう会いません」と話していたにもかかわらず、まさに舌の根も乾かぬうちに、奥さんとのやり取りをご主人に一字一句報告されていた、なんてケースもありました。
不倫相手に「誠意ある対応」を求めるのは無謀です。
その理由は大きく分けて2つあると考えています。
①そもそも自分が悪いことをした、加害者であると思っていない
②相手に対して悪いことをしたら償う、という価値観がない
まず①についてですが、不倫相手は、自分が不倫しているにもかかわらず、むしろ自分の方が被害者だと思い込んでいる人が多いです。
相手が既婚者だと知らず、騙されていた、という場合もなくはないのですが、逆にそういう方の方が常識的で、きちんとした対応をしてくれる印象です。
自分のしたことについては「彼と出会った順番が逆だっただけ」と矮小化し、離婚しない妻に対して「私たちの仲を引き裂こうとしてくる」「お金目当てで彼を自由にしてあげない人」という色眼鏡で見ています。
不倫相手独特の認知の歪みなんですが、不倫のせいで歪んでしまっている場合と、その人に元々精神的な問題がある場合と、その両方が重なっていることもあります。
次に②についてですが、具体的な事例で言うと、すでに不貞行為の証拠が出そろっているにもかかわらず、あれやこれやと難癖をつけて、謝罪もせず、慰謝料請求にも応じない人、あるいは完全に無視で裁判にも登場せず、差し押さえまでいった人もいます。
こういう方々は、自分が罪を認めたら不利益になる、逃げるが勝ち、という価値観で生きています。相手に許してもらって良好な関係を築く必要はない、今後関わらなければいいだけ、という考え方なので、こちらの要求に対応する気はさらさらありません。
された側は、良くも悪くも真面目に、常識的に育っているので、こちらが一生懸命向き合えば、丁寧に説明すれば、相手もわかってくれるだろう、と思ってしまいがちですが、残念ながら、そうではない人も、世の中には一定数います。
こっちはこんなにひどい目にあっているのに、逃げ得なんてずるい、悔しい、という気持ちになりますよね。
でも、相手を変えることはできません。
こちらができることは、相手にとって都合のいい、「敗者」にならないことです。
パートナーに浮気・不倫されたからと言って、あなたの価値が下がることはありません。
不倫相手が負けを認めないからと言って、あなたが負けた訳でもありません。
自分がどういう人間でありたいか、軸をしっかり持っていくこと、あなた自身の幸せにフォーカスして、前に進んでいくべきです。
あなたが幸せになること、不倫相手のことなんて、どうでもよくなることが、相手への一番の復讐になるはずです。
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