「男らしさ」って、どんなものをイメージしますか?
いつも堂々としている、率先して動く、危険をかえりみない、泣き言は言わない、家族や弱い人を守る、自分の意思を押しとおす、などでしょうか。
少し前にラグビーのワールドカップがありましたね。
私は全然観ていなかったのですが、周りの複数の人から、選手の「男らしい」姿がかっこよかった!という話を聞きました。彼らの姿は、典型的な男らしさかもしれないですね。
男性というのは、そういった「男らしさ」を、小さい頃から刷り込みされて育っています。
男らしさに反する行動は「恥」であって、周りから非難される、仲間から外される、などのリスクがあります。女々しいって言葉もありますね。
なので、男性は、自分が困った時、苦痛を感じている時に助けを求めることが、女性よりもとてもハードルが高いのです。
カウンセリングの最中に、「困っているなら早く言ってくれればいいのに」とか「悩みがあるなら打ち明けてほしいのに」とお話しされるクライアントさんがいます。
一番身近な存在なのに、何も話してくれないなんて、と、寂しい気持ちになるのも、よくわかります。
でも元来、男性と言うのは(多分年齢が上であればあるほど)自分の弱さをさらけ出すには、見えない壁が立ちはだかっているんです。
なので、あなたが話しにくいからとか、あなたのことを信用してない、というのは全く違います。
そもそも、そういうことを話すのは苦手なんです。
まずは、正直に話してほしいというのは、彼らにとってかなり難しいことを要求しているのだと理解しましょう。
そのうえで、本音を聞き出すには、彼らのプライドを傷つけないこと、正直に話してくれること、弱さをさらけ出すことはとても勇気のいることだ、それができるあなたはすごい、と認めることが大切です。
間違っても、「そんなことをいちいち悩んでたの!?」なんて、否定してはダメですよ。
安心して心のバリケードを取っ払える環境を作っておきましょう。
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