先日、某有名カウンセラーさんが、
「流産は前世で望んだから」
と発言していたことをツイッターで知りまして、これについて、
まとまった時間があったら絶対書きたい!発信したい!と思っていたので書きます。
私は、不妊治療の末、結婚6年目にしてようやく子どもを授かりました。
その前に、流産で退職を決めました。
当時の私が、この発言を聞いていたら、おそらく絶望で自殺したと思います。
妊娠出産など、生命の誕生は「奇跡」「神秘」として扱われることが多いですよね。
不妊治療真っ最中の時、
「赤ちゃんはママを選んで生まれてくる」
というセリフを聞き、
「いつまでたっても選ばれない私は、人間として欠陥があるのだ」
と思ってました。
何か悪いことをしたわけではないのに、罰を受けているような感じ。
また、その時は夫に対して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
「こんなに子ども好きなこの人を、父親にしてあげられないのか」
「だったら私と別れて、別の人と結婚した方がこの人は幸せなのではないか」
「優しいからきっと離婚には応じないだろう、だったら私が死ねばいい」
今考えたら「何もそこまで」と思いますが、その時は本気でそう思ってました。
流産した直後は、
「子どもが欲しいと思っているくせに、子どもを殺してしまった」
という罪悪感に苦しみました。
7週目だったし、外的な要因ではなく、育つことのできない赤ちゃんだった、
と主治医の先生からは説明されていたにも関わらず、です。
もはや何が悲しいかわからないのに、毎日泣いてるような日々でした。
でも流産は病気ではないので、仕事を休むわけにもいかず、魂の抜け殻状態で
しばらくは働いていました。(元同僚のみんな、ホントごめんね)
「しょうがないよね、前世で望んだんだから」と言われて、当時の私は
「そっか!仕方ないんだ!あはは」なんて思えなかったです。
この方、「心理カウンセラー」という肩書で大変ご活躍なのですが、
「前世が…」と言い出す時点でまともな心理療法家ではないです。
臨床心理士の方々は、資格要件に学会参加があるせいか、大変アカデミックです。
一般の方には意外なのかもしれないですけど、各心理療法の効果測定・エビデンスには
とても慎重です。
ってことを知ってる私だって、当時は混乱してたから、うのみにしてより追い込まれてたかもしれないです。
うだうだ書きましたが、言いたいことは、
人を傷つけるスピリチュアル・カウンセリングなんかいらない。
不妊治療を扱っている病院では、ご専門の臨床心理士さんがいらっしゃるところもあります。
保健所の保健師さんが対応してくださる自治体もあります。
私自身もメンタルヘルスの専門家であり、当事者でもあるので、お話はしっかり伺えます。
少なくとも傷つけるような発言は絶対にしません。
相談する人は間違えないで、自分を追い詰めないで。
お悩み相談された方が、辛い思いをしていないよう、祈るばかりです。
ご主人の浮気・不倫に傷つき、一人で悩んでいませんか?
そんなあなたにお伝えしたい20のメッセージをまとめました。
どうぞお受け取りください。