私が通常、カウンセリングの中でしていることは、彼氏やご主人との関係をよくするための、コミュニケーションのアドバイスです。
気持ちがすでに別れることに固まっていたり、モラハラ・DVなどがあって、離婚した方がいいだろうという場合には、あえてそっちのアドバイスはせず、未来へ向けた気持ちの整理を行っています。(ちなみに、既婚者との恋愛をこじらせているクライアントさんは、当然ながらこっちが中心となります。)
お互いの気持ちが通い合えるようなコミュニケーションの方法をアドバイスしてはいるのですが、うわべのセリフだけ整えても、本心でないなら意味はないと思っています。
夫婦の会話の感覚、空気感は個人差が大きいので、だいたい普段のやり取りを伺ったうえで微修正するのですが、よく使うのは、相手に対して「心配してるよ」とか「感謝してるよ」とか「いてくれてうれしい」などという言葉がけです。
これを、全然心配じゃなかったり、感謝なんかしたくない状態なのに無理して伝えても、当然相手には届きませんし、いい効果は見られないどころか、イヤミだと受け取られかねません。
会話を言葉のキャッチボールとするなら、
相手が受け取れるボールだと見せかけて、実は生卵やトマトを投げている、みたいな感じです。
変に無理をして、余計な嘘はつかなくていいですよ。
夫婦で向き合おうと思っていても、どうしても、ポジティブな声掛けができない時だって、あります。
そんなときは、「ごめんね、今は気持ちに余裕がなくて、あなたの心配はできない」や、「まだあなたのこと信じきれない」と、素直に伝えてしまっていいです。
相手が不誠実であるからこそ、こちらは相手に誠実な態度であることが大事です。
一緒に少しずつ、頑張っていきましょう!
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