日々の出来事から

「親の遺伝子を残してはいけない」という想い

昨日、アルコール関連問題啓発フォーラムに行ってきました。

プログラムはこんな感じでした↓

漫画家の菊池真理子先生、以前からツイッターでフォローしてまして、

直接お話が伺えること、とっても楽しみにしてました。

「酔うと化け物になる父がつらい」という作品、実体験をもとに描かれていて、

シンプルなイラストで内容もすっと入ってきます。

私は勝手に、「お父さんバリバリの依存症だな」と思ってましたが、

結局ガンで亡くなってしまっていて、精神科につながることはなく、依存症の診断は

受けていないそうです。

菊池先生自身も、依存症のイメージは

朝から晩まで飲酒して、手がふるえていて、酒を買ってこい!などと暴れる、

というような人で、

仕事ができていて、外でしか飲んでこないお父さんのことは依存症だと思わず、

依存症治療についても亡くなった後で取材で知った、とのことでした。

 

講演の中で、そんなお父さんと一緒に過ごす中で感じたこと、罪悪感の話をしてくれたのですが、

その中で、私がすごく印象的だったのは

この遺伝子を残してはいけない、と思い、子どもを持とうとは思えなかった、

というお話でした。

他のお友達が、赤ちゃんを見て「可愛いね!」と話す横で、

「これから辛いことばかり起きるのに、生まれてきてかわいそう」

と思ったそうです。

自分が子ども時代、辛い思いばかりしていると、同じような思いはさせたくない、

という気持ちになるのも無理ないなと思います。

実は私も10代の頃まで、似たようなことを考えていました。

仕事もせず、家族を放り出して逃げてしまった父親と、

家には全くいない母親。

どうして私は生まれてきてしまったんだろう。

生まれてこない方がよかった。

こんな親の遺伝子は、私で終わりにした方がいい。

そう思ってました。

結局、私は紆余曲折の末、結婚して子どもを持つことになりました。

というか、恋愛するようになってからは、

早く幸せな家族を持って、一発逆転したい

理想的な家族を作って親を見返したい

私にも子育てができると認めさせたい というような気持ちから、

とにかく彼氏ができるとすぐに「結婚」「結婚」と騒いでました。

途中で自分の問題に気づくことができたので、なんとか安定した家族を作ることは

できましたが、あのまま突き進んでいたら、機能不全家族まっしぐらだったと思います。。

 

子どもにとって「未来に希望が持てない」という足かせは、

本当に罪深いものだと思います。

子どもに責任はないはずなのに、子どもが親の責任をとろうとしてしまう。

自分の存在が悪なのだと感じてしまう。

まずは、自分が悪かったのではないこと

子どもの立場では、どうすることもできなかったこと

自分を許してあげる必要があると思います。

でも、そこから先、大人になった後の自分の行動は、

自分の責任になります。

親が悪かったから、私は何の能力も持てなかった

私は何もできない、なんの価値もない

こんな人間だから、責められるようなことをしても仕方ない

というように、ただただ被害にこだわっているうちは、

人生は好転しません。

じゃあ、今から何ができる?

今の私にできることは何?

今日より、明日の自分が好きになれるには何をしたらいい?

を、自分に問いかけてみること。

そして、どんなに小さくても、未来に向けた1歩を踏み出すこと。

それが人生を変え、家族の負の連鎖を解く方法だと思っています。

 

こんな感じで、色んなことを考えさせられる、濃厚な時間でした。

余談ですが、先生めっちゃ美人でした(笑)。

 

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