パチンコがやめられない人にどう対応したらいいか、
についてお話しています。
前回は、借金の肩代わりなど、
穴埋めにお金を出すことはやめた
方がいいことと、
「自助グループへの参加の勧め」
についてご案内しました。
今日は、どうして借金の肩代わりはダメなのか、
「借金をめぐる本人と家族のサイクル(悪循環)」
について、具体的なお話をします。
「借金をめぐる本人と家族のサイクル(悪循環)」
「借金の肩代わりはダメ」
とは言っても、
実際に借金が発覚したときには、
恐ろしい気持ちになるのは当然だと
思います。
「額がどんどん膨らんだらどうしたらいいの?」
「返せる額の内に処理すべきでは?」
「利息が膨らむ前に、早く清算してしまった方がいいのでは?」
「闇金に手を出されたら大変!」
と、思われる方も少なくないのではないでしょうか?
(むしろ、こう思うのが自然ですよね…)
ただ、こうして
「良かれと思って」肩代わりをしてしまうと、
無意識のうちに以下のような悪循環にハマってしまうのです。
本人:「今度はうまくギャンブルしよう!」
「一発当てて、迷惑かけないようにしよう」
「次は必ず負けた分取り返せる」
家族:「あんなに負けて、またやるの?」
「どうして勝てないことがわからないの?」
↓
本人:「今度だけ」と借金返済を家族に頼み込む
家族:「今回だけ」と約束して肩代わりする
↓
本人:「助かった!また借りれる!」
「借金しても、なんとかしてもらえる」
家族:約束したんだから今度こそ…と変化を期待する
…最初に戻る、の繰り返し。
このサイクルが回るごとに、
借金の額は増え、心身と生活のバランスは
どんどん悪くなり、依存が進行していきます。
最初から大金を借金した、という話はあまり聞きません。
たいてい数万円からです。
お仕事されている人なら、カードキャッシングは割と
手軽にできますよね。
でもそれがエスカレートしてしまうと、
高い利息に手を出すようになり、
100万単位が1000万単位になり、
額が増えれば増えるほど、本人は追い詰められ、
「一発大逆転」にすがるようになってしまうのです。
つまり、
家族が借金返済を手伝うことは、
かえって本人の問題を大きくしてしまい、
自分の問題と向き合うチャンスを取り上げて
しまうことになるのです。
これが、借金の肩代わりをしてはいけない理由です。
とはいえ、借金返済を拒むのはとっても難しいことです。
本人は必死なので、あらゆる手を使って
お金をだしてもらおうとすると思います。
懇願してみたり、泣きついたり、あるいは、恫喝したり。
それにひるまず、冷静な対応を続けるにはこちらのタフさも必要です。
そのためには、自助グループに参加したり、
専門家への個別相談をお勧めします。
私も承れますし、地域差はありますが、
各都道府県・政令市には
「精神保健福祉センター」という相談機関があります。
気になった方は、お住まいのエリアの窓口を検索してみてくださいね。
家族だけで問題を抱え込まず、ぜひ上手に支援をもとめてください!
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