不倫の心理・背景

不倫の引き金になる8つのライフイベント

夫の不倫の引き金になりがちな、ライフイベントを8個にまとめてみました。

以下、先に項目をあげてみますね。

1.妻の妊娠・出産 
2.転勤、単身赴任
3.出世、昇進 ・転職
4.親と同居
5.大切な人の死、喪失
6.妻の出世、成功
7.子どもの独立
8.病気・失業などの挫折

1.妻の妊娠・出産

このタイミングが、やはりご相談の中で圧倒的に多いです。
単純に身体的に性行為できなくなるから、ということと、
妻側のホルモンバランスの影響で性欲がなくなること、
赤ちゃんのお世話で余裕がなくなり、夫にかまっていられなくなる、
ということがあげられると思います。

ここに当てはまる方は、妊娠出産前の生活を振り返ってみてほしい
思います。

お子さんができる前に、ご主人をちやほやしすぎていませんでしたか?
言いなりに過ごしてませんでしたか?
妻の役目を、頑張りすぎていませんでしたか?

性行為含め、「してもらっていて当然」という生活が、子どもの登場で
急にがらっと変わると、置いてけぼりをくったように感じます。

今までずっと自分のことを気にかけてくれていたのに、興味はすべて
子どもに注がれ、子育てに協力しようとしても、抱っこしても泣きやまない、
うまくできないと「役に立たない」と邪険にされる…。

面白くない→職場や飲み会で愚痴る→優しくしてくれる女の子現れる

これがあるある典型パターンです。

理想的なのは、「一緒に2人の子どもを育んでいく」という意識を
夫婦で持つことです。

変にご主人に遠慮してる人多いです。
仕事で大変なのに、子どもの夜泣きで寝れないのはかわいそう、とか
仕事で帰ってきた人に、育児を頼むのは申し訳ないとか。

人間一人育てるって、本当に大変ですよね!
私は、母親一人で育てるなんて無理だと思ってます。
(自分ができないから笑)

しっかりパパ役割をしてもらいましょう。
うまくできなくていいんです。
というか、ママだって、最初からうまくなんかいかないですよね?
その「うまくいかなさ」を、二人で共有してほしいんです。

セックスについてもお互いの歩み寄りが必要です。
できること、できないこと、を伝えること、行為にこだわらず
ハグやキスでも十分な場合もあります。
強要はDVです。
性欲をコントロールできないようだと感じる場合には、性依存症を疑ってください。

2.転勤・単身赴任

3.出世・昇進・転職

仕事に関することでまとめました。

単身赴任の解放感で独身気分に戻ってしまって、羽目を外してしまう、という人。

反対に、1人になってしまった孤独から不倫に走る人もいます。

出世・昇進の場合は、職場から能力を認められたことで、気持ちが大きくなってしまう、
反対に、肩書のプレッシャーに追い込まれてストレスを抱えてしまう、
部下の面倒を見る、という責任感から、どんどん関係がエスカレートしてしまう、
などがあげられます。

実は、不倫する人って真面目な人が多いです。

(不倫してる時点で真面目とは言えない気もしますが…)

仕事をおろそかにしているって言う人よりは、しっかり成果を
出そうという人、会社の期待に応えようという人、実際にいわゆる
「仕事ができる人」が多いです。

完全に「私調べ」ではありますが、ワーカホリックと不倫は
親和性高いと思っています。

不倫している女性からの相談でも、「仕事ができて尊敬できる」 っていう女性がとても多いのです。

彼らは、自分の価値を仕事で計っているんですよね。

「ワークライフバランス」という言葉が最近流行っていますが、
仕事以外にも生きがいのある自分を作ってもらうことが、
遠回りのようですが不倫回避になると考えています。

思い当たる方はぜひ、仕事以外の彼に注目してみてください。

4.親との同居

前回まで書いていたものに比べると、不倫の引き金としてはあまりピンとこないかな、と思われるかもしれませんが、これも実は結構耳にします。

それぞれの実家へ引っ越す同居や、二世帯住宅へのリフォームや、
家を建てるにあたって親を呼び寄せる、など、色々なパターンがあります。

分かりやすいのは、嫁姑問題など、義理の親との折り合いが悪く、
家庭内の空気が悪くなり、ストレスで家に帰りたくなくなる、という
ケースでしょうか。

でも、決して親との関係は悪くないのに、不倫に走る場合もあります。

これは不倫のご相談、全般に言えることなのですが、

不倫を「する」側の育った家(原家族と言います)は、たいてい、何らかの問題を抱えています。

すごく多いのは、やはりお父さんが不倫してた、という事例。

その次に、 ギャンブル、仕事などの金銭トラブルがあった事例、

DV、アルコール問題、が それに続く感じでしょうか。。

そして、お母さんが過保護・過干渉である場合か、まったくの放任主義、ほぼネグレクト、だった事例がほとんどです。

そんなに元の家庭が大変だったなら、何も同居しなくても、と思うのですが、
なぜかみんな親には優しくてか、大人になっても見えない支配があるのか、責任感からか、同居するパターンが結構あるんですよね。

それで、結局息苦しくなる…。

じゃあ同居を解消したら不倫がなくなるかというのはちょっと違うかなと思うし、実際に同居してしまったら、なかなか解消できないですよね。

対応策としては、しっかり「境界線」を持つことです。
(境界線について詳しくお知りになりたい方は、過去のブログをご参照ください)

自分がやるべきこと、責任をとるべきことは自分でとること、
相手に対しても、相手がすべきことは相手に任せること。

この線引きがしっかりできていれば、対人関係はぐっと楽になります。

これから同居予定、という方は、ぜひこの「線引き」が、ご主人と親との間で
できてるかどうかを、しっかり確認しておいてくださいね。

5.大切な人の死、喪失

不倫する過去1年くらいの間に、家族や友人など、本人にとって大切な人が亡くなっている経験はありませんか。

「喪失体験」は、大きなストレスです

悲しみから、死を受け入れる受容まで、さまざまな心の動きがあります。

深い孤独感、抑うつ状態から、自分の理解者を求めて不倫に走る場合や、悲しみをごまかすためにモラル違反の行動に出る場合があります。

また、厳格だった親(など)の死で、監視がなくなったことで、タガが外れて恋愛してしまう、という場合もあるらしいです。

昔のことなので、「引き金」とは言えなくても、過去、身近な家族を病気や、不慮の事故、自死で失っている、というエピソードは結構耳にします。

「依存症は心の痛みの自己治療」

と言われます。不倫もこれに近いと私は考えています。
もちろん、だからいいってことじゃないですよ。

喪失から回復するには、時間がかかります。

悲しい時、悲しさをごまかさず、「しっかり悲しめること」が、大切です。

そのためにも、周りの家族が「寂しいね、悲しいね、辛いよね、、」が、しっかり共感できること。

「いつまでもくよくよしないで」のような、本人を追い詰める、孤独に向ける声掛けは危険です。

あたたかく見守っていきましょう。

6.妻の出世・成功

結婚したときには、夫が上、妻が下、という関係だったのに、
妻の方が出世して収入を上回ったり、精神的な自立を果たしてしまうと、
自分の自尊心を回復しようとして不倫に走ってしまう人がいます。

自分がいつも優位、上に立っていないと不安な人です。
自分が役に立たない人間だ、価値のない人間だ、と思われることを、
とても恐れているのです。

もし、学歴や収入が夫を上回ってしまい、夫婦関係がぎくしゃくして
しまったな、と感じるときには、ぜひ、日ごろからの感謝の気持ちをしっかり
言葉にして伝えたり、「あなたのおかげで私はうまくいっている」という
メッセージをはっきり伝えるようにしてください。

決して、プライドが傷つくような、バカにするような態度はとってはダメですよ。

接し方によって、お互いを高め合える夫婦関係でいられるか、罵り合うような関係になるか、仮面夫婦になるか、かなり違ってくるはずです。

ちなみに、同じパターンで妻の方が不倫に走る場合もあります。
夫に魅力を感じなくなってしまう、見限ってしまうことが多いです。

その場合は、不倫を解消して、さらにご主人をもう一度捉え直すことを勧めています。

もともと好きではなかったのに、収入や安定だけで選んでいたご主人なら、
見限るタイミングだったのかもしれないですし、そうなる前はいい関係を築けていたというなら、やり直すこともできると考えています。

7.子どもの独立

妊娠・出産の頃が不倫の第1波、と考えると、子どもの独立は第2波、と考えてます。

子どもが自立を果たしたことで、家族としての役割は終えた、と外に気持ちが 向いてしまう人、「パパ活」している人にこの手の人が多い印象です。 できちゃった結婚などで結婚自体が早く、子どもが大きくても、年齢もまだ若い人もいます。

これまでの生活はおおむね順調だったのだけど、若いうちから家庭を持ったことで 周りの友人のように遊べなかった、青春を謳歌できなかった、というような、漠然とした不満をずっと抱えていて、過去の恋愛に後悔しているようにも思えます。

例えて言うなら、不倫でbacknumberの歌の世界を生きているような感じ。

夫婦間の特徴で言えば、お互いをパートナーとしてみている、というより、「家族の一員」であって、夫婦二人でいても、子どものことしか話題に出なかったり、関係が悪いわけではないけど、2人で出かけたいとも思わない、みたいな関係がみられます。

家族に迷惑をかけない、「女遊び」なんだから、目をつむってあげなさい、というアドバイスをされる方もいるかもしれないですが、私は反対です。

「パパ活」って、言葉はライトですが、ほぼ売春です。

自分の夫がお金を払って若い女の子とデートしている、って、妻からすると、本当に切ないですよね。

裏切られる悲しさ、情けなさ、いろんな気持ちが湧きおこると思います。

いろんな考えの方がいらっしゃるとは思いますが、私は自分の身体は商売道具にすべきでないと考えていて、パパ活は若い女の子にとっても有害だと思っています。 ぜひ、見て見ぬふりをせず、介入して向き合ってほしいなと考えています。

このケースも妻側の不倫もあります。 母親としての役割は終わったから、女としての自分を取り戻したい!というケース、 子どものいない孤独を、夫は埋めてくれないから、と外に求めるケースなどです。「 ママ活」も一時話題になりましたよね…。

夫婦関係を見つめ直す、という点は、いずれにせよ共通です。

中高年の、穏やかな仲の良い夫婦の姿って、若いカップルに比べても、とても魅力的ですよ。 私もそれを目指しています。

8.病気・失業などの挫折

失敗や挫折から、「自分は何もかも失った、もうどうでもいい」と
自暴自棄になって不倫に走る場合があります。

背景には、ダメな自分を認めたくない、周りからどう思われるか不安、
バカにされたくない、などの思いがあるようです。

不倫をしている間は、いやな自分、いやな現実を忘れることができるんです。

「会社辞めるわ」
「え!何よ急に!私たちの生活はどうなるの!家族のことも考えてよ!」

…みたいな会話があるあるですよね。

彼女にはベラベラ話す癖に、家では必要事項以外何も話さない、
みたいなご主人、お話し伺っていてもとても多いです。

「男は黙っているべきで、言い訳するのは情けない」

という昭和の呪いのせいかとも思います。

思っていることや考えは、夫婦であっても言葉にしないと伝わりません。

もちろん、話を聴く、という態度も大事です。

大きな挫折を乗り越えるのは、夫婦の大切な共同作業だと思います。

妻には弱みを見せたくない、見せられない、というのは本末転倒だし、
反対に、「くよくよするなんて情けない」「男らしくない」と思うなら、
それは本当の意味で、ご主人を愛しているとは言えないかもしれません。

お互いのダメな部分を引き受ける覚悟がない結婚生活は、不倫があってもなくてもうまくはいかないと思います。

もちろん、無責任を受け入れろ、というのではありませんよ。

自分は仕事を転々として、家にお金も入れずに遊びまわり、
家のことはすべて妻任せ、というのであれば、家族として
一緒にいる意味から考え直した方がいいですよね。

大事なのは気持ちを分かち合いつつ、どうしたらいいか、解決方法を
一緒に考えることです。

挫折をうまく乗り越えることができたら、夫婦の絆は深まるはずです。

いかがでしたか?

8つのうち、どれか1つが当てはまる、ということでもなく、色々な引き金が積み重なって、不倫に至るケースもあります。二人の関係を付き合いはじめた時から振り返って整理してみることも、夫婦関係の修復にはいいと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

無料レポート「不倫された心の整え方」

ご主人の浮気・不倫に傷つき、一人で悩んでいませんか?

そんなあなたにお伝えしたい20のメッセージをまとめました。

どうぞお受け取りください。